書院番の新参がいじめに耐えかね、3名の古参を斬り殺す刃傷事件が起きた。225石の小旗本で無役の北条志真佑は、番士を一新し再編された組に抜擢。上泉新陰流を使い、十一代徳川家斉の世子・家慶の力にならんと腕を撫す志真佑だったが…。